通訳案内士試験対策アプリ



この記事のタイトルを見て、そういうものが出てきているのかと思った皆さん。残念ですが、いまのところそういったものはないようです。

なので、自分で作ることにしました...というか、実はもうほぼできているんですけどね(笑)。

このサイトも3年目を迎え、月間のアクセス数もかなりの数に上るようになりました。そういったことからみても、通訳案内士試験の勉強を進めていくのに頭を悩ませている人がいるんだなあという感覚が自分の中にありましたし、以前からそういったニーズに応えて何か提供することができればいいなと考えていました。

友達に相談したところ、iphoneのアプリを作ることを勧められ、調子に乗ってMac miniなどを買ったりしたんですが、そこからはもう苦労の連続(涙)。その話はいつか別の機会にするとして、まあとにもかくにも昨日β版をリリースして実機でのテストにこぎつけることができました。いまは私のiphoneでサクサク動いている状態です。

内容をかいつまんで紹介しますと、アプリの本体はこのHPでも提供している、画像問題が中心になっています。観光資源の写真を暗記したり、その資源に関する基礎知識を勉強したりできるようになっています。まだプロの方に画面のデザインをお願いできていないので、自分で作った借りの状態なんですが、少し画面をお見せしますね。



これがメインメニューです。今回作った内容は国立公園に特化したもので、ご覧いただくとわかるように、大きく(1)基礎情報、(2)演習1、(3)演習2、(4)確認試験、の四つから構成されています。

基礎情報は、その名の通り、日本にある29国立公園のデータを利用できるようにしたものです。内容はそれ程目新しいものはありませんが、意外にコンパクトにまとめたものがないので収録しました。園内の観光資源と併せて覚えやすいと思います。



演習は、基礎情報のところで学んだ知識を定着させるための練習ができるようになっています。演習1は国立公園の観光資源の映像に対する質問が、また演習2では国立公園の知識に関する質問が出題されます。



質問に答えると、正解・不正解が表示されるようなっています。ここではお聞かせできないですけど、音もでますよ(笑)。



確認試験は演習1と同じく画像問題なのですが、本番の試験にあわせて画像を白黒にしてあります。また制限時間を切ってあるので結構ハードです。時間まで自由に見直せるように最初の問題から最後の問題までいったりきたりできるようにもなっています。



このセクションは演習と違って解答毎の正誤判定は出ませんが、全問回答するか時間がくると、試験の結果が表示されるようになっています。また結果にあわせて簡単なコメントも出たりします。



さて、今日ここでこのリリース前のアプリを紹介することにしたのには理由があります。実はこのアプリのテストに参加してくださる人を探しているのです。現在私を含めて知り合いの3機のiphone・itouchでβテストを行っているのですが、きっちりしたものを作り込むにはいかんせん数が足りません。またアプリの内容についてもリリース前にいろんな意見を集約し、可能ならば手を加えたものをリリースできればと考えています。

協力してもよいという方がいらっしゃいましたら、今月末までに best-kept@sj.secret.jp のアカウントまでメールを送っていただけないでしょうか。できれば自分のiphoneをお持ちの方がいれば一番ありがたいです(開発用としてソフトをインストールできるようにします)。しかしお持ちでないという方でも、大阪近郊にお住みの方で、週末に大阪大学北千里キャンパスの図書館にくることができるという方には、私の実機をお貸しして使ってみていただくことも可能かと思います。

いずれにせよ、参加を希望される方がいらっしゃるかどうか、またいらっしゃたとしてどのぐらいの人数の方が参加可能かによって内容も変わってくると思いますので、詳しくはメールでご連絡することになるかと思います。

どうかみなさんのご協力をお願いいたします。魚

失敗しない洋書の読み方



本来なら、この時期通訳案内士試験2次試験の準備に忙しい人たちのための記事を書きたかったのですが、時間に恵まれず良い記事が書けそうにないので、今日は一般的な英語の上達のヒントについて少し書いてみたいと思います。

テーマは洋書についてです。

私が学生だった頃に比べると、洋書というものがすごく身近になったと感じます。今では少し大きな書店に行けば大抵置いていますし、何より語学への関心が高いこともあって、中学・高校生ぐらいから読み始める人も少なくありません。事実、去年家に遊びにきた私の甥っ子(高校2年生)も、まだ日本版が発売されていなかったハリーポッターの最終巻を一週間ほどの滞在中に読んで帰りました。彼は別に帰国子女であるとか、英語を特殊に習っているというわけではありません。実際、来年の大学受験では工学部を受験予定のごく普通の高校生です。

考えてみれば、私の大学受験の頃だって、難関校での英語の試験の出典が、やれサマセット・モームだバージニア・ウルフだ、などということが普通にありましたから、レベル的には全く歯が立たないということはなかったでしょう。ですがその頃は、洋書と聞いただけで、ハナッから勝負にならないと思っていました。そのあたりは、昔と今の外国語に対する先入観の違いといったところでしょうか。

しかし、理由はそれだけではないと思います。比較的多くの人がハリーポッターを洋書で読むことができるひとつの理由は、既に映画で主要な登場人物とその人間関係がわかっていることにあります。またストーリーそのものも、ハリーとヴォルデモートの対立軸がはっきりしているので、いかにストーリーが展開しても物語の筋を見失うことがありません。ストーリーの面白さや、低学年の読者層向けに比較的平易な英文で書かれている事にも助けられていると思いますが、こういった要素が洋書を読む際のハードルを低くしている事は想像に難くありません。

では、映画化された洋書を読むのが良いのかというと、そうでもありません。映画の原作を読むことには欠点も数多くあります。既に映画で見たものを読む場合、話には新鮮さ・驚きがありませんし、あなたと映画の製作者の解釈の違いで、キャラクターに随分開きがあったりしても嬉しくありません。時には映画と原作の話が全く違っていたりして、ガッカリすることさえあります。ハリー・ポッターのような場合でも、最終的にはハリーは死なないし勝つのもわかっていますから、原作を読んでも興味は半ばといったところです。

ここはやはり、以前に映画で観たり日本語の訳本で読んだことのないものを読破したいところです。そのことで、本当の意味で洋書を読んだと言うことができますし、読むことを楽しめれば、その後も他の作品を読みたいと思えるようになるはずです。

では、実際どうしたら良いのでしょう。

答えは簡単です。自分に適った作品を選ぶこと。全てはこれに尽きると思います。

洋書を読み始めて挫折する人は、

1) 話が面白く感じられる以前に、人間関係や物語の背景を理解できず、あきらめてしまう
2) 作者の言い回しや表現になかなか慣れられない
3) ストーリーがわからなくなる / 話の展開が面白くなく興味を失う
4) 外国語のレベルや内容が自分には厳しい

といったことを経験する場合が多いです。このエントリーの読者の中にも、そういう人がいらっしゃるのではないでしょうか(笑)。こういった事態を避けるには、以下の方法を試してみてください。

まずは、自分が興味を持って読めそうな本を探します。その際、洋書を探すのではなく、日本語訳が出ているものをチェックして候補を探してください。本屋で立ち読みすれば充分です。最初の何ページかをめくってみて、面白くなさそうだったら別の本に移ります。そうこうするうちに面白そうなものに出会うと思います。そうしたら、もう少し読み続けましょう。但し読むのは、最初の1〜3章(長くても5章目ぐらい)までです。

そこまで読んだら本を置きます。そこでその作品に非常に興味を感じ、どうしても続きを読みたいと思えるようだったら、今度は洋書をチェックします。その際、確認するのは外国語のレベルです。難しすぎて手が出ないようだったら、残念ですがあきらめて、先程のステップに戻ります(別の本を探す)。しかし、いけそうだなと感じたら、その本を購入しましょう。あとはその本を読むだけです(但し続きから読むのではなく、必ず最初から読んでください)。

このトリックはおわかりになりますよね。まず日本語で物語の最初の部分を読んでいますから、メインの登場人物や物語の背景は頭に入っているはずです。ストーリーがわかっていると、その部分を読む際には、その作者の文体や言い回しに慣れる事に集中できます。こうして日本語で読んだ部分を外国語で読みすすめた時点で、この本を読み切るのに必要なベースを作ることができるのです。加えて、読み始めてみたもののいまいち内容が面白くない、といった事態も回避することができます。そして1冊を読み切ることができれば、晴れて自分自身の力だけで洋書を読んだと言えることになります。※1

もういくつか、書籍を選ぶポイントを挙げておきましょう。こだわりがないのであれば、いわゆるベストセラー作家と言われる人のものから作品を選んだ方がいいと思います。特にシリーズものなどはいいですね。理由は2つあります。ベストセラーと呼ばれるものは、比較的易しい言葉で書かれていることが多いです。余暇で読む人が多いわけですから、いちいち理解に詰まるような内容ではなく、また、平易な言葉が使われています。もう1つには、同じ著者の書いたものを続けて読むと、文体や言い回しに慣れているのでかなり楽になります。特にシリーズものの場合は人間関係も設定もわかっていますし、どんどん読めるでしょう。

人によっては、最初から専門書をという方もいますけど、そのためには少なくともその分野の用語を知っておく必要があるので、取り付くまでのハードルがかなり高いです。その分、読めるようになると一気にいきますが、英語の力がまだしっかりしていない方にはお勧めしません。

いずれにせよ、みなさんが洋書を楽しめるようになることが、攻略の基本になると思います。面白い本や素晴らしい本に出会ったら、私にも教えてくださいね。ちなみに最近読んだアダム・ファウアーの『Improbable』は面白かったです。 魚


※1 できることなら、辞書を使わずに読むことをお勧めします。辞書を必要以上に使わない事の大切さについては、別のエントリーで詳しく説明する予定です。

書評: 日本の都道府県の知識と英語を身につける(石井隆之 著)

先週末たまたま書店で手にする機会があったのですが、通訳案内士試験に使えるなと思ったので、ここで簡単に紹介させていただきます。

日本の都道府県の知識と英語を身につける(CD BOOK)

石井隆之さんという近畿大学の教授が書かれた本ですが、名前に多少聞き覚えがあったので調べてみると、これまでにもたくさん英語に関する書籍を書かれています。すっかり忘れていましたが、私個人も 「国際会議・スピーチ・研究発表の英語表現」 など、昔お世話になった本がありました。その他、TOEIC関係の書籍もたくさん出しておられるようです。

話を本題に戻しますが、この本を開いてまず最初に感じたのは、ユーザーが使いやすいようによく考えられているな、という事でした。例えば細かなことですが、辞書のように縁に章見出しがあるので使いやすいということなども、ただの読み物として使うだけではなく、繰り返し使ってもらうことを意識して作られていると感じます。

特に最初の章で、この本の中でもよく使われる 「日本を紹介する(英語の)基本表現」 がまとめられているのはすばらしいな、と思いました。この章があることで、メインのコンテンツの理解度と学習度が全く違ってくるのは明らかです。著者の石井さんは大学での研究だけでなく、通訳学校や予備校でも教鞭を取っておられていたそうですので、そこでの実践的なノウハウが細かなところまで生かされているような気がします。

内容について詳細に検討したわけではありませんが、通訳案内士試験を受ける前提としてこの程度の知識を日本語でつけていくことはプラスになると感じます。対訳の英語を丸覚えすることは良いとは思いませんが、日本語で気になった表現について英語を見てチェックするといったリファレンス的な使い方は非常に有効だと思います。特に2次の面接試験としての使うのは有効かもしれません。

ただ、これ1冊で通訳案内士試験の邦文試験(地理)に間に合うかと言うと、決定的に欠けているものが二点あります。それはビジュアルとデータです。このサイトでも確認テストとして散々取り上げてきましたが、観光地や景勝地を網羅したビジュアルは、試験で点を稼ぐためには必須です。もう1つは個々のデータ(気温や降水量といった数字を使ったもの)もカバーされておらず、少し残念に思いました。ただ、この本自体は通訳案内士試験だけに特化したものではないので、それは仕方ないところかもしれません。

いずれにせよ、通訳案内士試験の受験を考える方は一度書店で手に取って見られることをお勧めします。2100円は安くはないですが、元は充分取れると思います。以前ご紹介した 「なるほど知図帳日本〈2009〉」 と併せてお勧めします。

忘れないようにする工夫

霧島錦江湾国立公園

先のエントリーではかなり厳しい事を書いてしまいましたが、非常に大切な事を書いたつもりです。勝手な思い込みとそれを正当化するという落とし穴は、誰でも陥る可能性があり、また大変抜け出しにくいものです。悪習とはなるべく早く手を切って前に進みましょう。

さて、記憶力をいかにして良くするかという事ですが、これはとりもなおさず、いかに忘れない工夫をするか、ということにほかなりません。その際にキーとなるのは、練習回数、効率、モチベーションの3つです。これは殆どの学習ノウハウ本に書かれていることの繰り返しになりますが、この3つを忠実に守れば、記憶力は普通に機能すると思います。

最近私自身も医学系の論文を英語で読む必要上、毎日かなりの単語を暗記したりしています。事実、用語集(1000語)程度なら、わずかな期間でサッサと覚えてしまうこともあります。とは言え、私に特別な能力があるわけではありません。しかし40代の私でも実践しているのですから、みなさんにだってできるはずです。

但しその為には、いくつかの事に気をつける必要があると思います。

たとえば1日何回ぐらいを目安に練習すれば良いのでしょうか。

人によってそれぞれだと思いますが、私の場合だと、だいたい20〜50回です。覚える時は朝から晩まで徹底して単語漬けになります。昔は単語カードを使っていましたが、最近はコクヨから出ているメモリボを使って、練習回数を増やす事や効率を上げる事を意識しています。



例えば私場合だと100語を復習するのにだいたい2分かかりますが、これをそのまま20回やりつづけると、それだけで40分、200語だと1時間20分もかかってしまいます。これだといくら時間があっても足りません。ここでどう効率を上げるのか、というのも大切な要素です。

メモリボの場合だと、覚えた単語はどんどん非表示にしていけるので、練習も10回目を越えると、だいたい10〜20個ぐらいの単語を復習するだけになります。そうなると、ものの20秒程で効率よく復習できるようになります。しかも復習すべき単語が減ってくると、それがまた励みになるので、練習が苦になりません。

私はこのメモリボを常に携帯していて、移動時間や昼休みといった時間だけでなく、トイレの中やテレビのCMの間などでも常にチェックするようにしています。練習回数と記憶は直接つながっていますから、労を厭わず何度も復習することもポイントです。

モチベーションという点では、私の場合、100語単位で(メモリボがちょうど100語で1セットになっているので)暗記するのにかかった時間を記録するようにしています。これも何分かかったか (全体の練習時間) は測りにくいので、何時までに終わったかだけを記録して表にしています。今日は会社を出る前までに覚えることができた、とか、逆に寝る前までかかったとかを記録するわけですが、やはり早く覚えられた日は記録をつけるのが楽しみになります。些細なことですが、モチベーションを支えるからくりを作っておくというのも大切です。

このように、私は私なりにいろいろ覚える工夫をしています。私のやり方が万人にあてはまるとは思いませんが、最初に書いた3つのポイント 練習回数・効率・モチベーションに気をつければうまくいくはずです。記憶力が悪いという人のから相談を受ける事があるのですが、そういう人は大抵最初の回数でつまづいています。1日2回や3回の練習で覚えられるものなどない、という事を、固く肝に銘じるべきです。

記憶をよくするために、常に情報を収集し、勉強方法を工夫する事も忘れないで下さい。例えば最近、私は寝る前に単語を覚えて朝に復習するということをするようになりました。これは以前、CBSの「60ミニッツ」で紹介されていたのですが、前日に暗記したものは、充分に睡眠を取ると、起きた時には前日よりもよく覚えているという研究結果を見たからです。うれしいことに、私の場合も同様の効果がありました。

それと最後に、私事ではありますが、記憶に纏わるエピソードを紹介したいと思います。

私の父は、現在アルツハイマー病で施設に入っています。見た目だけではわかりませんが、脳のCTを撮ると、記憶を司る海馬 (かいば) という部分が一般成人の半分ほどに縮んでしいます。それでも父は毎日いろんな事を学んでいます。最近は麻雀に手を出し始め、一生懸命役作り (あがり方) を覚えています。その姿はある意味感動的でさえあります。脳にそれだけのハンデを負っていても、人は物を学び続ける事ができるのだと、父は身をもって示してくれています。

それを思えば、私もみなさんも脳が萎縮してしまったわけではありません。十分に記憶力を伸ばせる力はあると思いませんか。

父と麻雀をする日がいまから楽しみです。

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記憶力が悪いと嘆く人

阿蘇くじゅう国立公園

さて、これまでのエントリーで通訳案内士試験に備える対策については、ひと通り書いてきました。みなさんもそれを読んで、いろいろ考える事があったと思います。今後は私が勧める勉強法を実践するのもいいでしょうし、また別のやり方を模索されるのもいいと思います。いずれにせよ、あなたにとってベストなルートを見つけられることを祈るばかりです。

それとは別に、もう1つ考えてもらいたい事があります。

それは 「記憶力」 についてです。「年と共に最近記憶力が衰えて、暗記ができなくなった」 と書くと、「そうそう。俺もなんだよなあ」 と頷く人がたくさんいるだろうと思います。通訳案内士試験についても、「覚える量が多すぎる」 「いくら勉強しても何も頭に残らない」 といった相談を受ける事もしばしばです。

確かに歳を重ねる毎に記憶力が良くなったという人の話はあまり聞いた事がありません。人間の記憶力は10代がピークで後は下降の一途だそうですから、それが正しければ、歳を取るに従って物を覚えるのが難しくなっているというのは、理屈に合っている気がする。。。

などと、あなたは本気で信じていませんか。

厳しい事を言うようですが、そういう人の多くは、既に努力する事を諦めてしまったか、成果が出ない事を正当化している人たちです。本当の原因を考える事も無く、ただ歳を重ねたという事実だけをもって正統な論理にすりかえてしまっているのです。

そういう人に出会うと、いつも私は残念だなあと思います。なぜなら、そのような人たちは自分自身を見捨てているようなものだからです。目の前いっぱいに可能性が広がっているのに、自らの手で目を塞いで見ようとしないのは、悲劇以外の何物でもありません。

正直に言うと、私はそういう人たちと話をするのも苦手です。というのも、経験上、何を言っても無駄だという事がよくわかっているからです。どんなに一生懸命説明しても、最後には 「他の人はできるかもしれないけど、私には無理です」 とか、「あなたが特別なだけですよ」 と言われます。でも、考えてみれば当たり前ですよね。自らの意志で目を塞いでしまっているのですから、無理やり手を離させようとしても抵抗されるだけですし、目を塞いだまま道を歩かそうとしても、恐怖で足がすくんでしまいます。

「縁無き衆生度し難し(救い難し)」とは、お釈迦様の言葉だったと思いますが、お釈迦様でさえ救えないのですから、私にできるはずもありません。

もし、あなたが本気で自分の「記憶力が悪い」事が勉強の成果があがらない理由だと考えているのなら、通訳案内士試験の勉強を止める事をお勧めします。はっきり言って合格する可能性も少ないでしょうし、何より時間の無駄です。たとえ努力しても結果がついてこないので、すぐ諦めてしまう事になるでしょう。

厳しいことを書いていますが、通訳案内士試験だけでなく新たなものにチャレンジしようとする人は、本当にそういった心のあり方とは決別する必要があると思います。

ですが、「そうじゃない。ただ、どうやって効果的に勉強したらいいかわからないだけなんだ」 とおっしゃるのであれば、次のエントリーは、ほんの少しあなたの助けになるかもしれません (続く)。

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発音についての一考察

雲仙天草国立公園

通訳案内士試験の面接では、発音が非常に重視されると言う方が多くいるように見受けられます。通訳案内士対策をされている学校でも合否の鍵は発音にあるといった事を言われる先生方もいるようです。でも、それって本当にそうなのでしょうか。

もちろんあまりに発音がひどくて、聞く側が全く理解できないとかストレスを感じるようだと問題です。でも、その範囲に収まるのであれば、むしろ発音以外の要素の方がコミュニケーションには大きく影響すると思います。つまり、発音だけが合否を大きく左右する要素だとは考えにくいという事です。

いくつか例を挙げて考えてみましょう。

まず、日本人の英語の発音が悪いという人は、どこの国のどの発音が正しいと言うのでしょうか。私はアメリカに住んでいた事がありますが、アメリカ国内でさえ、地域によって発音・アクセント・語彙といったものに大きな違いがあります。もちろんイギリスやオーストラリアに行けばもっと違うでしょう。でも、そこで暮らしている人が日常的に使い、しかも何の差し支えもないわけですから、どれもが正しいわけで、ひとつを取ってこれがおかしいなどと否定する事はできません。

以前、TOEFLを勉強していた時に、関連参考書を多く出版しているバロン社の書籍で、発音とコミュニケーションについて以下のような文章を見つけました。

"Everyone has an accent in English. People from Australia have an Australian accent. People from the United States have an American accent. People from Britain have a British accent. See what I mean? The important point is that your accent is okay as long as the listener can understand. It is good to try to improve your pronounciation, but communication is more important for your academic and professional life."

現行のTOEFLはスピーキングがあり、全てネイティブが採点しますが、発音に対する認識はバロン社のものと変わらないと思います。通訳案内士試験はETS (TOEFLやTOEICを主催している組織) によるものではありませんが、JNTOが受験者の発音に対して、これらとかけ離れた採点基準を持っているとは到底思えません。

考えてもみてください。そもそも日本人でネイティブレベルの発音ができる人などわずかです。自分では 「完璧だ」 と言っているような人でも、実際に話してもらうと、ほとんど一瞬でネイティブでないことがわかります。私自身、発音はネイティブからはほど遠いです。変な話ですが、よくフランス訛りがあると言われます (理由はよくわかりませんが、おそらく 「r」 の発音が 「h」 に近く聞こえるのではないかと思います)。それでも海外で生活して仕事をするのに何一つ不自由はありませんでしたし、通訳案内士試験でも障害になりませんでした。

つまりは、日本人が外国語を話す時に、多少の発音に問題があっても、大した問題にはならないという事です。もちろん余力があれば直していくに越した事はありませんが、試験や仕事・実生活では、文章の構文 (structure) 流暢さ (fluency) や発話態度 (delivery)、会話の持っていき方 (discourse management) などの方がはるかに大切だと思います。

別の例を考えてみましょう。

あなたが英会話の教科書を音読したとします。知らない単語もなく、あなた自身内容が十分理解できる程度だったとして、あなたが読んだ英語を聞いて、ネイティブは理解できないでしょうか。

もしネイティブが、あなたが英語を読んだのかサンスクリット語を読んだのかわからないようだと大変ですが、ほとんどの場合は大丈夫でしょう。たとえあなたがいくつか発音を間違っていたとしても、ネイティブは補って理解してくれます。このことは、あなたがきちんとした文章(構文的にも語彙的にも間違いのないもの) を、会話として意味のなす形で、普通に発話 (全く流暢さがなかったり、意味の通らないところで文章を切ったりしない) すれば、ネイティブには十分理解できるという事です。つまり、通常試験で求められるレベルとしてはこちらの方が先で、発音を良くしていくのはあとからでも構わないのです。

通訳案内士試験を受験したり、その他の英語の資格試験を受験する人は、まずこのレベルに達する事の方が重要です。発音の正確さうんぬんよりも、まずは会話をきっちり作り上げる力を養ってください。また、自分が通訳案内士試験その他に通らないのは発音のせいだと思っている方は、本当にそうなのかどうか、もう1度考え直してみられた方がよいと思います。

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過去問を上手に使おう

十和田八幡平国立公園

先だって邦文試験の過去問を解いてもらった時に、答えはチェックしても解答の解説は読まないようにと指示を出していましたが、守っていただけたでしょうか。

取り合えず指示は守ったものの、何故解説を読んではダメなのか不思議に思われた方もいらっしゃるかもしれません。実際通訳案内士試験対策をやっているいくつかの学校では、「通訳案内士試験では同じ問題が何度も繰り返し出題されるので、過去問のマスターは必須である」 とさえ公言しているところがあるぐらいです。

しかし本当にそうでしょうか。

確かに過去に何度か出ている問題はあるようです。私が受験した時も、「あ、これ過去問で見たな」 と思ったのものが2問ほどありました。その他にも選択肢として使われていたものも少しあったように思いますが、実際はわずかなものでした。決して2割3割と出されるわけではありません。むしろ過去問は完璧に押さえたから試験対策は大丈夫、と勘違いしている人の方が危ないように思います。

過去問をいかに使うかは非常に大切です。しかし、私の経験から言って、有効な使い方は2通りしかありません。1つは試験の傾向と自分の立ち位置(現時点での実力)を見ること。大学の2次試験の場合だと、ここで問題研究をして傾向を見極めていく必要があるのですが、知識を問われる通訳案内士試験邦文試験の場合はそこまでは必要ありません。過去問を解くだけ(解説を読まない)で充分です。

そしてもう1つ、これが最も重要なのですが、過去問を自分の勉強の成果を測る物差しとすることです。これを実践できる人とできない人では、勉強に大きな差が出てきます。過去問を使った試験対策というのはこれが中心になるべきであって、過去に出題された問題を覚えるというのは、試験前の2日で間に合います。

試験対策を考え一定期間実施(勉強)したら、必ず過去問を解いてみてください。※1 その際にも解説を読む必要はありません。点数をつけたら、前回同様グラフにして、どの程度の効果が現れているかを確認します(勘のよい方はお気づきかもしれませんが、下のグラフは私自身の2回目のテスト結果です)。実際私はこのようにして試験までに過去問を4回解き、勉強の効果を確認しました。

通訳案内士試験

ここでのもう1つのポイントは、勉強方法の見直しです。効果があがっている場合は必要ないのですが、思うような結果が出なかった場合は、扱っている教材・手法を必ず変えてみてください。また一時的に効果があったものでも、段階が進むにつれ行き詰まってくる場合もあります。※2  そのような場合にも、思い切って違う手法を採用した方が効果があがる事も多いです。

しかし、こうアドバイスをしてみても、自分のやり慣れた方法に固執する方が必ずいらっしゃいます。そういう方は、なかなか試験に合格できません。試験は結果が全てです。効果が出ていないにも関わらず同じ手法を続ける方は、合格へのチャンスを自ら放棄しているようなものです。そのようなことにならないよう、効果があがらない場合は、みなさん勇気を持って違った方法にチャレンジしてください。


※1 一定期間としては、10日から2週間が1番良いように思います。あまりに短期間でしてしまうと、試験対策の効果が現れてきにくい事がありますし、逆に長すぎると、試験対策の修正が後手に回ってしまいます。
※2 最初は効果が出ても、しばらくすると効果が出てこなくなることもあります。例えばある勉強方法を取ったことで、概略の知識はついても、高得点につながる細かなところは押さえきれなかったとします。そんな場合も教材や手法の修正を考えてみてください。


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結果が出る勉強法

支笏洞爺国立公園

さて、ここまできたので、今後の勉強方針について考えていきましょう。

とは言っても、特別に難しい話ではありません。みなさんが普段の生活で使われている手法を勉強にも応用しましょうというお話です。

通訳案内士試験に挑戦されている人の多くは、社会人もしくは社会人として働いた経験がある方だと思います(合格者の80%が30歳以上)。一旦社会に出て働きはじめると、ありとあらゆる場面で問題解決能力が問われます。与えられた目標や直面する問題に対し、課題を洗い出して分析し、解決に向けての手順を策定・実行していく。そしてその進捗や効果を見ながら、更にその手法や手順に修正をかける。みなさん当たり前のようにやっておられますよね。そしてそのようにするのは、それが期待されただけの結果を出す事ができるからです。

ところがいざ学習となると、途端にその手法を投げ出してしまう人が多くいます。特に課題を洗い出す事をしなかったり、効果の測定をしないままに進めてしまう人が多いので、結果として非常に長い時間がかかったり、最悪、目標を達成できずに終わったりしています。

そうしてしまうのは、おそらく中学や高校時代の勉強の習慣によるものでしょう。確かに教師や塾の講師の言うことさえ聞いていれば結果は出たので、自分で考えるという事を怠っていたように思います。英語の格言に 「Old habits die hard (長年の習慣はなかなか改められるものではない)」 というのがありますが、ここではそういった悪い循環に陥らないように、これまでの勉強方法は捨てて、社会人として使っている仕事の進め方を勉強にも応用してください。

では、もう少し具体的に話をしましょう。

あなたに与えられたタスクは、できるだけ効率よく勉強して通訳案内士試験に合格する事です。その計画の下準備として、これまでに過去問をこなして、どういった内容のものが試験に出題されるのか、また現時点の自分の実力を見るということをしました。あとは、何をしていけばよいでしょうか。

普通に考えるなら、

 〇邯海紡个垢訐鑪を立てる(何を勉強する必要があるか/資源の配分は)

◆_燭鮖箸辰栃拔するか(学習教材)を決める

 計画を実行にうつす

ぁ(拔の効果を測定し、必要に応じて見直しを立てる

といった事を実行すれば良いだけなのですが、い慮果の測定方法と見直し計画については、何をどうすればよいかは既に決まっている(後で詳しく説明します)ので、とりあえず,鉢△砲弔い胴佑┐討いましょう。※1


※1 これらの勉強方針を立てていくには多少の時間がかかります。通訳案内士試験対策で有名な語学学校の教材を使って勉強すれば、それで問題ないのではと思う向きもあるでしょう。しかし、たとえそれらの教材を使うにせよ、この事を考えるか考えないかで、その後の学習効率と成果が全く違ってきますから、絶対にこのステップは飛ばさないでください。

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