試験に出るパターン

白山国立公園

先のエントリーでは、何故一般的な通訳案内士試験2次対策が役に立たないかという事について書いてきました。特に日本の事象を説明した参考書については

・ 書かれている説明の信憑性に疑問がある。
・ 実際にその説明を使える場面があまりない。

という事を述べてきました。ただ、実を言うと理由はそれだけではなく、もう2つあるのですが、そのうちの1つは面接試験で出される問題の傾向と関連していますので、まず問題の分析をしてから説明する事にします。

では、面接試験の問題の傾向を見てみましょう。面接試験で出される問題は、ウォーミングアップの為の質問は別として、4つに大別されます。昨年、一昨年の問題の中から具体的に見てみましょう。


・ うどんと蕎麦の違いは何ですか。
・ 除夜の鐘は何故108回鳴らすのですか。
・ 鎌倉にはお寺が多いのは何故ですか。

・ お薦めの温泉を挙げてください。その理由も話してください。
・ あなたが思う、日本に1番影響を外国人が誰だか教えてください。

・ 観光案内中、バスが渋滞に捲き込まれました。あなたならどうしますか。
・ お客さんが新幹線に乗り遅れてしまいました。どうしたらいいですか。

・ どうして通訳案内士になりたいと思ったのですか。
・ あなたの考える、良い通訳案内士の資質とは何ですか。

1のカテゴリーの問題は知識を問われる問題ですが、2〜4は個人としての意見や説明を求められるものです。言い換えますと、面接試験で問われる問題の多くは、あなた自身の事を聞かれるのです。丸暗記した知識ではありません。これが3番目の理由です。

4番目の理由は、正しい答えはいくつもある、という事です。 ※1

参考書などを読むと、そこで書かれている説明の多くには著者の主観が入っています。そしてそれらは、私やあなたの個人的な主観と異なる場合が多々あるのです。例をあげてみましょう。たとえば 「雑煮」 ひとつを取ってみても、私の田舎では参考書に書かれているように正月に食べるものではなく、大晦日に食べたりします。「天ぷら」 だって、つゆで食べるより大根おろしと醤油で食べる事の方が多いです。このように地域や習慣によって違いがあるのは当たり前であって、面接官もそれを正しいとか間違いだとかは判断できないはずです。

そうなると、参考書に書かれたものを丸暗記するという事は、わざわざ他の人が書いた実際の自分に則さない説明を覚えて使おうとすることになります。そんなことが大変なのは火を見るより明らかですし、そもそもこういうものを暗記したとしてもなかなか応用もききません。説明に必要な単語や表現は覚えてもいいけれども、説明事態は自分の言葉で組み立てる。結局はこれが1番早くて役に立つのです。

と、思わず説明に力が入ってしまいましたが、こうやって批判ばかり書いていると、どこかの業者の回し者だと言われてしまいそうなので、このぐらいにしておきます。次のエントリーでは、具体的な教材と練習方法について解説します。


※1 もちろん間違った答えというものもあります。たとえば、「富士山に行きたいんですけど、東京から新幹線で行けますか」 という問いに対して、「富士山は北海道にあるので、飛行機でしか行けません」 と答えるのは明らかな間違いです。

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